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「足るを知る者は富む」生きる知恵と心の豊かさとは。

こんにちは!AWAKE&編集部です。会員の皆様に、人生観や、大切にしていること、日々の気づきなどをお話いただく「AWAKE&会員インタビュー企画」が始まりました!

第4回目はモデルのSheenaさんに、Veganismに対する向き合い方や、農業体験を通して感じていることなどをお伺いしました。コロナ禍をキッカケに環境や健康に対する意識改革が起こり、「自然と共に生きること」に魅了された、Z世代の素直な想いを聞かせていただきました。

Profile

Sheena(しいな)
2001年生まれ。Vegan。モデル。2021年3月〜国内の農家を巡り、自然栽培や有機農業、パーマカルチャーを勉強中。農的暮らしを実践しながら、SNSではエシカルライフスタイルを通して、日々の気付きや環境課題、アニマルライツについて発信。

Instagram:@mielke5_5


Vegan生活をする際は、目的や優先順位を決め、自分のスタイルを持つことが大切。

—— SheenaさんがAWAKE&に入会してくださったキッカケはなんでしたか?

私は高校卒業後、カナダの大学へ進学を予定していました。しかし新型コロナウイルスによりカナダへ飛べず、自宅で勉強をする生活をしていた中で農業に興味を持ちました。そこで、すぐに大学に行かずに、農家さんを回りながらエシカルライフを勉強しようと思い、AWAKE&に入会しました!

——   もともとエシカルに興味がありましたか?

自粛期間にNetflixをよく見ていたのですが、『Cowspiracy』や『ゲームチェンジャー: スポーツ栄養学の真実』のドキュメンタリーを見たのがキッカケでエシカルに関心を持ちました。その中で肉食が環境に与えている負荷や、工場型畜産の残虐な飼育環境の実態を知り、「私も環境や動物を守りたい!オーガニック食材を作れる有機農家さんになりたい!」と思いました。

—— ドキュメンタリーの中で印象的だった内容はありますか?

『Cowspiracy』で、「動物性食材を食べることは、植物性食材を食べることに比べて、使用される土地の面積や、資源(水など)の量が大幅に多い」ということを知りました。それらを比較したグラフや表を見た時は大きなショックを受けましたね…。

—— そこからなにか生活に変化はありましたか?

私はそれまで「Vegan」という言葉すら知らなかったのに、次の日からプラントベース生活を始めました(笑)今まで、環境問題といえば、「車や工場が排出する排気ガスが主な要因で、自分にできることはあまりない」と思っていましたが、「食生活をプラントベースに切り替えるだけで、環境への負荷を減らせるんだ」と知ったら、もうそれは即決でしたね。

—— プラントベース生活を始めて困ったことはありませんでしたか?

初めは何を食べたらいいのか分からないので、ネットでたくさん調べました。スーパーに行っても「私が買えるもの全然ないじゃん!」ということに気付いて、少し憤りすら感じました。あと、家族が当たり前のように、カートにお肉を入れた時は「このカートをひくの嫌だな…」と思っていましたね。

—— 家族との価値観の違いで大変だったことはありますか?

私はプラントベースをはじめた頃、屠殺映像などを沢山を見ていたため、どうぶつに対する思いがとても強かったんです。そのため強い表現での発信をよくしていました。それに対し家族は、意見を聞かせてくれたり、止めてくれたりしたのですが、『どうぶつは今でも苦しんでいるんだ!』と思うばかりでなかなか受け入れられませんでした。

しかし農家さんをまわる生活をしていく中で「現地の人ともっと深く関わりたい」「人生は長くないから、人との繋がりや時間も大切にしたい」と思うようになりました。

それからは一人でいる時は自分にできることを徹底することは継続しつつも、誰かが心を込めて作ってくれたものや、地方ならではのものなどは頂くようになりました。お肉は苦手になり、捨てられてしまうような場面でない限り食べることはなくなりましたが、自分の中でラインを引けるようになってからは、自分自身や他人に対して責める気持ちがなくなり、心身ともにより健康でいられるようになったと思います。

同情ではなく、共感が大切。対人関係におけるエシカルな付き合い方を学んだ。

—— AWAKE&のコースの中で興味深かったものはありますか?

エンパシーコースです。講師の方が「同情ではなく共感が大事」と仰っていた言葉が特に心に響いていて、対人関係を築くうえで大切にしていきたいと思います。「やさしさ」と一言で言っても、目の前の相手に合ったやさしさでないと、本当の意味でのサポートにならないということを知れました。

※エンパシーとは
相手の状況や感情・動機を、自分のことのように認識・理解すること。
└ 情感型エンパシー:相手の感情が自然に同化する。
└ 認知型エンパシー:相手の感情や動機を思考で想像・推察する。

—— 共感力は、多様性の時代において必要な能力だと思います。Sheenaさんは「情感型エンパシー」と「認知型エンパシー」のどちらだと思われますか?

情感型エンパシーだと思います。人と話していると、相手の感情や状況が自分のことのように思えてきて、相手になりきって泣いちゃうこともあります…(笑)ドラマなどを見ていても、役に入り込んで気が付いたら泣いてることがあります…(笑)

—— 本当に心が綺麗な方だなと感じます!他にも面白かったコースはありますか?

スローライフコースホリスティックヘルスコースも面白かったです。AWAKE&では、もともと自分が関心を持って調べていること以外の分野も学べるのが良いなと思います。どのコースも最終的にはエシカルライフに繋がっているので、幅広い角度から・深く知ることができるのが楽しいです!

—— スローライフコースを学んで、生活や考え方になにか変化はありましたか?

今までは休みの日でも、やらなきゃいけないことを考えて、休むことに罪悪感があったりして、中途半端な休息をとっていました。しかし講義を学び終えてからは、「休みは休むことに集中する」ようになり、その方が、より”on”になる時にスイッチが入りやすいということを実感しました。

—— ホリスティックヘルスコースではどんな気付きがありましたか?

私は、「西洋医学or東洋医学」をそれぞれ分けて考えがちでした。しかし、身体的・精神的・社会的、それら全てが満たされた状態を維持するために必要なことを、双方の利点から学べたのがよかったです。特に「農作業は、身体機能の向上睡眠の質の向上幸せホルモン分泌の促進など、自らの身体の健康にも繋がっている」というのは、実感しています!

AWAKE&学習と農的暮らしを通して、生きる知恵を学び、「足るを知るは富む」を実感できた。

—— 農的暮らしの中で、農業の楽しさを感じる瞬間はどんな時ですか?

土に触れているだけで楽しいです!畑には、蜘蛛やミミズなどのたくさんの虫たちがいます。一見ひとりで土いじりしているように見えて、実は虫たちと一緒に作業している気持ちになっているのでとても癒されるんです!

あと、作物が育っていく過程を見守れることが嬉しいです。自己や他人の変化、成長にわくわくする様に、土俵で逞しく生きている姿を見守れるのは、幸せを感じるばかりでなく、パワーをもらえます。

—— 農業の大変なところも教えてください。

力仕事はやっぱり大変ですね。「もっと力をつけたい!」と思いながらも、女性の体力や筋力では限界だなと思うときもあります。そういう時は男性の力に頼っています。ただ自分のレベルアップの一環として体力はつけていきたいので農作業を含む暮らしの動きで、どこまで体を引き締められるかを実験中です(笑)

—— 農家さんをまわる中で発見した、”エシカルな取り組み”があれば、教えてください。

今のところ1番いいなと思ったのは、コンポストトイレ(※1)です。「日本のトイレの水は飲めるほど綺麗」というお話を聞いて、「流すだけで電気も水もたくさん使うのに、そこに綺麗な水が本当に必要なのか…?」と考え直すキッカケになりました。人間の排泄物も自然に循環できるのはとても理想的だと思います。

(※1)コンポストトイレ
好気性微生物の活動によって排泄物を分解する。水をまったく使わないか、使う場合であっても水洗トイレなどに比べて少量で済む仕組みのトイレ

—— 他にもありますか?

ある農家さんのお宅では、「オフグリッド」という電気に頼らない生活を体験させていただきました。お風呂やお料理には薪を使い、お水は井戸を使っていただいていました。一見不便なことでも、「生きる知恵」だと捉えて、一つずつ学んでいくことは、心の豊かさに繋がっていくように感じています。本当の意味での「足るを知る」を知れた気がしました。

—— 具体的にどのような生きる知恵や価値観が得られましたか?

たとえば、食材を大切にすることは当たり前ですが、野菜の葉っぱや根っこまでまるごと使ったり、なるべく生活しているところの近くで育ったものをいただくことで、輸送による環境負荷を減らせるだけでなく、季節の変化に身体を対応させやすくできることを知りました。


自分の中にある「小さな好き」に目を向けて人生を豊かにしていきたい

—— 今後、生活に取り入れていきたいことはありますか?

持続可能な暮らしをしている人の中には「芸術的な趣味」を持つ方がとても多いです。生きるのに必須ではない、一見不要不急なものにこそ、人が幸せを感じるものがあり、欠かせないものだと思うので、私も音楽や物づくりなど、自分の中にある「小さな好き」を大切にしていきたいです。

—— マインド面でも大切にしていることがあれば、教えてください。

エシカルライフは無理をしたり、対人関係を複雑にしてまでやることではないと思います。自分が本心から「これをやりたい!これを選びたい!」と思うものを見つけられた時には、心地よく実践するためにも、その裏で苦しむ人や生き物はいないか、を気にかけていきたいと思っています!

—— 最後に、メッセージをお願いします!

私は、地球の未来を守っていくために、人類の持続可能な暮らしへのシフトが行われることはとても大切だと思っています。しかし、「サスティナブル」や「エシカル」に対する考え方や在り方は、人それぞれです。

だからこそ、自分の軸を持って、自ら一つひとつを選択していくためにも、情報収集が必要不可欠だと思います。AWAKE&はその間口を広げることができるサービスなので、ぜひ同じ時代を生きる者として一緒に学びを深めていけたら嬉しいです!

—— 今日は素敵なお話をたくさん聞かせていただき、ありがとうございました!

こちらこそありがとうございました!


エシカルライフスタイルを学ぶ
オンラインスクール
AWAKE&(アウェイク アンド)

AWAKE&が大切にしているのは「学び続ける」こと。各分野で活躍する講師の方々から学び、視野を広げながら、エシカルライフスタイルを無理なく実践することができます。