menu

自己を深く理解し、他者を知る。そして世界へ広がっていく。

こんにちは!AWAKE&編集部です。会員の皆様の人生観や、大切にしていること、日々の気づきなどをお伺いする、「AWAKE&会員インタビュー企画」をお届けします!

今回は、ライフデザイナーの棚橋浩之さんをゲストにお招きし、対話を通して得られる自己発見や他者理解の大切さ、ビジネスや社会課題におけるコーチングの可能性についてお話いただきました!

Profile

棚橋浩之(たなはしひろゆき)
関西学院大学商学部卒。東証一部上場大手人材紹介会社にて4年半勤務。 退職後、世界一周をしながら、各国で多様な生き方をする経営者、フリーランス、大学生などの『人生』インタビュー、学生向けイベントを開催。 

現在は「対話」を軸に複数の事業を展開。AI・ECスタートアップ2社のHR事業アドバイザーを中心に、他社外コーチ、1on1社外メンター活動、企業向けワークショップ、司会などにも従事。2022年8月、自己理解を深め、対話を学べるオンラインスクールを開講予定。

Instagram:@hiro0224t , @danro_officials


自己を深く理解して探求し、他者を知る。そして世界へ広がっていく。

—— 今日のゲストは、ライフデザイナーとして活躍されるHIROさんです。自己紹介をお願いします。

こんにちは。ライフデザイナーとして、コーチングを軸に活動をしています。1on1で行うパーソナルコーチングや、カップルやご家族、組織など、2人以上に向けて行うシステムコーチング、6人1組となって、複数人で対話をするグループコーチングなどを行っています。

—— AWAKE&に入会してくださったキッカケは何でしたか?

僕はコロナ前まで世界一周旅をしていました。その中で、バリ島にあるグリーンスクール(※1)というインターナショナルスクールに行ったんです。そこでは、世界各国から子どもたちが集まっており、「自然」に配慮したシステムの中で勉強をしていて、それぞれ多様な生き方をしています。

(※1)バリにあるサステナビリティを推進する教育に特化し、未来を担うグリーンリーダー(起業家)を育成するために生まれた、次世代型のインターナショナルスクール。世界中から3歳〜18歳の生徒が通っている。

この経験もあり、SDGsや環境問題についてとても気になっていました。しかし、自分自身がどんなアクションをできるかと問われると、あまり具体的に思い付かなくて…。だからこそ、AWAKE&でそれを詳しく知りたいと思い、2021年の1月に入会しました。

—— 学ばれる中で、興味深かったコースはありますか?

1番しっくりきたのはエンパシーコースです。「まずは自分自身を深く理解して探求し、相手のことを知り繋がっていく、そしてその先に世界へと広がっていく」というのがエンパシー(共感)の要だと思いますが、この点はコーチングにも繋がっているところがあると感じました。これまで自分がやってきた活動もエシカルの領域なんだと知ることができたのは面白い発見でした。

—— 具体的にコーチングのどのような点がエンパシーに繋がっていると感じられましたか?

「頭で考えること」と「心で感じること」のバランスが大事であるという点です。僕自身も、昔は、目に見えるもので着飾って自分に自信をつけたり、他人と比較してしまうことがありました。しかし、世界一周旅や事業を展開していく中で、自分自身の在り方や生き方、心の動きなど、目に見えないものを大切にするようになりました


「心で感じて、頭で考える」バランスを取ることが大切。

—— HIROさんがコーチングに出会ったキッカケはありますか?

僕は、新卒でキャリアコンサルティングの会社に就職しました。そこで人の人生の話を聴く経験をしていたので、コミュニケーションにカウンセリングコーチングコンサルティングティーチングの4つの柱があるということはなんとなく知っていました。

また、世界一周旅で人生を楽しく生きている大人たちにインタビューをして、YouTubeで発信していたのですが、コロナで強制帰国になったんです。
その時に「オンラインで行えて、移動しながらできる仕事ってなんだろう」って考えた時に、僕のビジョンでもある「自分らしくワクワクしながら生きる人を増やす」という野望を叶える一つの手段として、コーチングを学ぼうと決断し、2020年4月〜コーチングのスクールに通い始め、現在プロコーチとして活動しています。

世界一周中のインタビューの様子

—— コミュニケーションの4つの柱の中で、それぞれの特徴は何ですか?

コーチングは、一言で言うと「行動を促すためのコミュニケーション」「クライアントが最高の自分になるために伴走するお仕事」です。

ティーチングやコンサルティングは、ある程度の答えや正解がある領域に対して、わからない人や求めている人にその答えや正解をお渡しすることを指します。課題解決を求めている企業や個人に対して、なんらかの解決策を提案したりすることですね。

カウンセリングやコーチングは、答えや正解がない領域に対して、いかにしてクライアントと伴走していけるか、というコミュニケーション手法になります。
カウンセリングが、マイナスからゼロの状態にもっていくものだとしたら、コーチングは、ゼロからプラス、プラスからさらにプラスにもっていくことを目的としています。

コーチングの中でも、カウンセリングの要素はすごく大切で、感情や過去を中心に傾聴していきます。その土台があった上で、コーチングで大切になってくる「未来」や「行動」にフォーカスして、質問していきます。

—— すごく興味深いです。より深く自分を知るためにコーチングを受ける意味を感じます。

コーチングと聴くと、エグゼクティブの方、意識高い方が受けるものと思われがちなんですが、実は成長するためだけに行うものではなくて、「今ここにある自分」の生き方や考え方を見つめ直すことを重視しています。そのために、やはり必要なのは、自分自身を深く理解することです。

—— 自分自身を理解するために、どのようなことを心掛ければ良いでしょうか?

「心で感じて、頭で考える」を色々な角度から経験していくことかなと思います。
その経験を、自分との対話、人との対話を通して深めていく。少し抽象的でわかりにくいかもしれませんが、コーチング、ジャーナリング、瞑想、ヨガ、旅、自分を知るという方法は、もちろん正解はありませんし、十人十色です。

—— 実際に日常生活で実践されていることはありますか?

僕は今、瞑想のスクールに通っています。そこで学んだことを活かして、毎朝30分の瞑想を実践しています。まずは10分間呼吸法を行って、呼吸を整えてから、メディテーションに入ります。

—— 瞑想はなんとなく難しそうで、なかなか挑戦できない方も多いのかなと思います。

本来は20分以上行うのが理想だと言われていますが、5分でも効果はあるそうですよ。なかなか瞑想をする時間が取れないという方は「マインドフルネス瞑想」がおすすめです。
これは、日常生活でなるべくマルチタスクを減らしてシングルタスクにすることで、その瞬間に行っている事に集中するという瞑想方法です。
例えば、食事中は「ながら食べ」を行うのではなく、目の前の料理や食材の味を五感で感じながら食べること。歯を磨く時は、どの歯をどのように磨いているかに集中することなどです。

—— なるほど…マインドフルネス瞑想であれば初心者もすぐに取り入れられそうです。

ぜひやってみてください。マルチタスクの時よりも、より効果を感じられると思います。また、定期的に自然に触れに行くことを意識しています。自然の中で、瞑想やヨガ、筋トレやランニングをすることで、今の自分の身体の状況を丁寧に理解するためです。
僕が運営している、脱デジタル空間「深」でも、SNSやデジタルから離れた場所で、じっくりと自分自身と向き合える場所としてご活用いただけると嬉しいです。

HIROさんが運営されている脱デジタル空間「深」

対話を通して「孤独」や「自殺」といった社会課題に向き合いたい。

—— 今後、どのような方に向けてコーチングを届けていきたいですか?

今年の8月中旬から、対話スクール「DANRO」を新たにローンチします。初めはひとりでコーチングを行っていたので、どうしても時間にも限りがあり、金額も多少高くなってしまうので、セッションできる方の数に限りがありました。

対話スクール「DANRO」

より多くの人に、コーチングで得られる体感を経験してもらいたい、「自分の人生最高だな」と感じる人を、もっと増やしたい。そう強く感じているので、次はスクールという領域に挑戦します。
ここでの対象は、美容師さんやカメラマンさんなど、オフラインでサービスを提供しているプロの方々です。

—— サービス業のプロフェッショナルの方を対象にされたのはどうしてですか?

最終的にコーチングの効果を届けたいのは、そのサービスを利用するお客様です。つまり、美容師さんがスクールに通うのであれば、その美容師さんが髪を切る「お客様」に効果が届きます。

サービス提供者にとっても、対話を学ぶことは、自分をより深く理解できることに繋がり、気持ちの良いコミュニケーションを取れるスキルを習得できます。従って、お客様との信頼関係の構築や、持続可能な集客としてプラスに影響していくと考えます。

お客様にとっても、そこでの対話を通して、目に見えるものに対価を払いながら、コーチングの効果を得て、目に見えない部分も癒されていく感覚を実感してもらえるとハッピーだなって思います。
そういう世界観を創りたいです!

—— なるほど。サービス業の提供者が対話スキルを身につけることで、より多くの人々の幸せに繋がっていくということですね?

はい。今日本が抱える「孤独」や「自殺」という社会課題に貢献できるのではないかと考えています。エシカルな対話ができる場所を増やすことで、少しでも悩みや苦しみを緩和できると思っています。

—— まさに、エンパシー能力を活かしたエシカルな対話の魅力です。

Z世代は、もう既にそういう背景や付加価値を見て、モノやサービスを選択している風潮を感じています。SNSの普及によって、世界の情勢や問題点がより見える化してきた中で、災害や疫病、戦争を知り、自分たちやその子どもたちが生きていく地球に対して、責任感を持っている若者が増えてきているのはすごく良いことだと思います。そういった輪を今後も広げていきたいです。

—— HIROさんが最終的に掲げている夢やビジョンはありますか?

僕は、「自分らしくワクワク生きる人を増やす」というビジョンを掲げて活動しています。その為に、まずは僕自身がワクワク輝いていることが大前提で、その僕が作っていくサービスを通して、ワクワク生きられる人を増やしていきたいです。より多くの人が、自分のことを理解し、自分らしさを輝かせながら生きていける社会を創っていきたいです。

中期的な目標では、国内外のいろんな場所に拠点を作って、コミュニティを広げていきたいです。僕のメタファーは「橋」です。日本だけでなく世界に向けて人と人を繋いでいける架け橋となれるような活動をしていきたいです。

—— ありがとうございます!最後に、読者にメッセージをお願いします。

何事においても、行動を起こすためにはまずは知ることが大切だと思います。
AWAKE&は、まさに行動を促すための情報を得るプラットフォームとして、有益なスクールです。
もちろん全ての情報が、自分自身の幸せに繋がるか否か、正解か否かはわかりませんが、一つでも多くのを知識を得て行動することで、自分がどういう感情になるのかを感じることができます。エシカルを学ぶことは、自分自身を理解するためにも、とても意味のあることだと思います!

—— 今日は貴重なお話を聴かせていただき、ありがとうございました!


エシカルライフスタイルを学ぶ
オンラインスクール
AWAKE&(アウェイク アンド)

AWAKE&が大切にしているのは「学び続ける」こと。各分野で活躍する講師の方々から学び、視野を広げながら、エシカルライフスタイルを無理なく実践することができます。