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「私だけみんなと違う…」違いを受け入れるまでの苦悩と葛藤。

こんにちは!AWAKE&編集部です。会員の皆様に、人生観や、大切にしていること、日々の気づきなどをお話いただく「AWAKE&会員インタビュー企画」が始まりました!

今回は、行動心理学者のエマさんに、AWAKE&の学びを通して感じた心境の変化や、心理学に興味を持ったキッカケ、研究者として今後どのような社会貢献をしていきたいかなどを、お伺いしました。

Profile

エマ(顧元琪)
中国上海出身、日本東京育ち。行動心理学者。2017年よりプラントベースの食生活を実践。2022年秋からアメリカpublic healthの修士課程に入学予定。ロースイーツの料理教室および販売。国内外のVegan料理のお店を食べ歩き&お取り寄せしながら、エシカルライフをSNSで発信中。

Instagram:@___em.g


—— 今回のゲストはエマさんです。自己紹介をお願いします。

こんにちは!エマと申します。私は現在、大学で行動心理学の研究をしながら、SNSではVeganのお店を開拓し、発信しています。また、ロースイーツのポップアップイベントや自宅でロースイーツの料理教室も開催しています。よろしくお願いします!

エマさんの作るロースイーツ

自分の専門外の分野まで、幅広く・深く学べるのが楽しい!

—— エマさんがAWAKE&に入会して下さったキッカケは何でしたか?

私は、少し前まで環境問題に携わるコンサルティング会社で働いていました。そこで、地球温暖化など、あらゆる環境問題が切羽詰まっている現状を知り、一人ひとりの意識改革やアクションが必要不可欠だと知りました。そんな中InstagramでAWAKE&の存在を知り、自分の知識の幅を広げたくて入会させていただきました。

—— AWAKE&の中で1番面白かったコースはありますか?

気候変動コースです。私は以前から講師をされている谷口さん(@takahisa_taniguchi)の発信に注目していました。AWAKE&の講義でまとめられている説明は本当にわかりやすくて、心に響く訴え方をされていたのが印象的でした。

—— 気候変動コースを学び終えて、何か心境の変化はありましたか?

気候変動について、今まで1人で取り組むだけで満足していましたが、講義を通して、谷口さんの生き方や考え方にとても感銘を受けたので、「これはぜひ友人にも紹介したい!」と思い、実際に周りの人たちにシェアしました。知識がより深まったことで、SNSでの発信も、今までより自信を持って発言できるようになりました。

—— 他にも何か面白かったコースはありますか?

ソーシャルビジネスコースです。現代の資本主義の社会の中で、「利益や儲けだけでなく、社会課題の解決を目指しながらビジネスを成立させる」というのは、とても難しいことだと思います。
しかし講義の中では、その仕組みやビジネスモデルをかなり詳しく教えてくれているので、学び終えた時には「ソーシャルビジネスも面白そう」と思いました。もちろん簡単だとは思いませんが、今まで触れてこなかった分野におけるビジネス例も学べて、新しい発見がたくさんありました!

AWAKE&は、どのコースも、初心者にも伝わりやすく、すでに自主的に勉強している人にとっても新しい発見があります。また、幅広い領域の知識が一つのプラットフォームにまとまっているので、効率的に有益な情報を得られるのがすごく良いなと思います!


自分の体に合った食を追求していくとVeganに辿り着いた。

—— エマさんはいつからVeganを実践されているのですか?

私は、子どもの頃からなぜか唐揚げやカレーライス、焼肉など、“みんなが好きなもの”が苦手だったんです。初めは自分でも、その理由がわからなかったのですが、「Vegan」と書かれたものなら何でも食べられることに気付きました。ちょうど一人暮らしを始めた頃でもあり、そこから自分の食生活でVeganを取り入れるようになりました。

—— 自分の体に合った食を追求していったら、Veganに辿り着いたんですね?

はい。元々体質的にお肉や乳製品が合わなかったのでVeganを取り入れ始めましたが、今は環境問題やアニマルライツの観点からもVeganを選択するメリットを強く感じています。最近はVeganのレストランや商品も増えてきていて、開拓するのが楽しいです!今後のVeganビジネスのさらなる広がりに期待しています。

—— エマさんが今まで食べ歩きしてきた中で、おすすめのレストランがあれば教えてください!

思い入れのあるお店はたくさんあるのですが、今パッと上げるとしたら、東京代官山にあるはてな代官山( @hatenadaikanyama )さんや、京都にあるイムホテルKYOTOの野菜料理OKI四条( @kyoto_vegetable_restaurant )さんです!

はてな代官山さんでは、どれも自然栽培やオーガニックの食材が使われていて、真の「美味しいヘルシージャンク」を体験できます。

イムホテルKYOTOさんでは、片岡シェフ厳選のオーガニック野菜を中心とした創作料理がいただけます。どのお店も作り手の思いがこもった料理であると同時に、食への真っ直ぐな探究心を感じます。
Vegan料理を食べたことがない人にも、自信を持って勧められるお店です!

海外経験が私に「自分らしさ」を取り戻してくれた。

—— エマさんが心理学に興味をもったキッカケは何かありましたか?

私の家系は中国ですが、両親の仕事の関係でずっと日本に住んでいました。しかし、私に「中国語も喋れるようになってほしい」という両親の希望から、数年間中国に戻って現地の小学校に通い、途中から日本の小学校に転校してきました。中国では、はっきりと自己主張する方が多くて、人との距離感も近い印象があったのですが、日本に来ると、自分の意見を言うことが悪いことのように感じてしまい、常に周りの空気を読む癖が付いていったんです

—— 子どもながらにそんな事を感じられていたんですね…

小学生で転校したばかりの頃、孤立した経験があったので、それから中高時代はなるべく目立たずに、周りに合わせることが増えました。しかし内心では、常に違和感や抑圧を感じていました。それに加えて、食の好みも、みんなが好きな唐揚げやカレーライス、焼肉が食べられなかったので、余計に「自分だけ社会不適応者なんだ…」と感じてしまっていたように思います。

—— 幼少期の経験から、大人になるにつれて、何か心境の変化はありましたか?

私は元々、「自分とは何か」「何のために生きているのか」「どうして人の目を気にしてしまい、自由に生きられないのだろうか」などを深く考えがちで、日頃から内省することが多い性格です。

また、多文化で育った経験から、様々な環境下にある人間の行動の違いに興味がありました。だからこそ、「自分や周りの人の心の病を治したい」「人間のマインドや行動を理解したい」という想いがあり、大学の専攻を生物学から心理学に変更しました。大学院に進学した年の夏に、カリフォルニアへ2ヶ月間のサマースクールに参加したのですが、この経験が私にとって一つのターニングポイントになりました。

—— どのような経験をされましたか?

カルフォルニアの生活を通して、純粋に「人と話すのってこんなに楽しんだ!」と思うようになったんです。というのも、日本にいる時の私は「自分は人見知りで内向的な人」と自ら思い込んでいたと思います。

カルフォルニアには「みんな違ってみんないいじゃん!」という考え方の方が多くて、とてもフランクに接してもらえたので、自然と自分の中にあった柵から解放された気分でした。

「新しい自分になった」というよりかは、「やっと本当の自分に戻った!」という実感でした。本当は人と触れ合ったり、関わることが好きだったということを思い出せたんです!

—— カルフォルニアの環境が、エマさん本来の自分らしさを取り戻すキッカケになったんですね。日本に戻られてからの生活や心境に、何か変化はありましたか?

帰国してから、家族や友人に「人が変わったね!」と言われることが増えました(笑)相変わらず内向的ではありますが、人見知りすることが減り、積極的に人と関わることを楽しめるようになっていました。自分自身の変化を実感し、より心理学に興味が湧き、翌年もう一回カリフォルニアの大学へ行き、研究室のリサーチアシスタントを経験させていただきました。それ以降、複数の大学と研究室でリサーチする機会をいただき、尊敬し信頼できるメンターにも出会えました。


私の大きな研究テーマ「心理学を活かして、みんなが幸せになれる社会を創りたい」

—— エマさんの将来の夢や目標は、なにかありますか?

私はやっぱり心理学の研究者になりたいです。研究者は、ほとんどが失敗の連続で、運に左右されることも多く、打たれ強い人じゃないと続かない職業です。私もこれまで何度も失敗して絶望しそうになりましたが、その度に「やっぱり研究がしたい」という思いを再確認できました。また、挫折を経験するほどに自分を見つめ直すきっかけにもなりました。この秋からはアメリカのpublic health(公衆衛生学)の修士課程に入学することになっていて、行動科学と公衆衛生学の架け橋となるような研究をしていきたいです!

—— どのような研究をしていきたいですか?

私の中にある大きなテーマは「みんながより幸せになれる社会を創ること」です。特に「健康」と「環境」は、誰にとってもよりよい人生を送るために重要な基盤となるものだと思います。例えば、心理学の知見を利用して、「どうしたら暴飲暴食を止められるか」や「どうしたらジムに行く習慣を継続できるか」など、「食」と健康問題の関係性や人の行動心理の研究を通じて、解決策を導き出したいです。

—— とっても興味深いです!他にもありますか?

環境問題に関しては、「どのようにしたら人々が環境問題に興味・関心を持つようになるか」を研究したいです。一般的には「環境問題=ネガティブなこと」というイメージを持っている方が多いそうです。確かに現状は切羽詰まっていて、先行き不安なデータが目につきますし、自分のこれまでの生活スタイルに制限がかかりそうなイメージがあります。

しかし、人が新しいことに挑戦したり、他人や環境に思いやりを持つには「心の余裕」が必要です。そのため、これまでの「ネガティブ」ではなく、「ポジティブ」な側面に注目したアプローチが実はより効果があるのではないかといわれています。

みんなが環境にやさしい行動をとれるようになるには、どのようなコミュニケーションやシステムを構築するといいのか研究したいです。

—— AWAKE&でエシカルライフを学ばれながら、専門の心理学の研究にも繋げて下さっていて、とても嬉しいです。

「心理学」と聞くと、カウンセラーなどをイメージされやすい方も多いかもしませんが、私は「一般の人々を動かすためにどういったアプローチができるか」ということをマーケティングや政策の視点から考えるのが好きです。また、多文化経験やジャンルを跨ぐ知識を生かし、マルチな分野で活躍できるようになりたいです。

行動心理学、健康、環境問題、Veganやロースイーツなど、一見バラバラのように見えて全て自分の中では繋がっています。これらを統合した自分らしい生き方を模索しながら、これからも精進してまいります。

—— 最後に、入会を検討されている方に向けてメッセージをお願いします!

AWAKE&は集中力が途切れない、丁度良い講義時間なので続けやすいと思います。エシカルについて、初めての人も、専門的に勉強している人も、幅広い層が満足できる内容です。それぞれの社会課題の全体像や、実例を挙げた詳細、私たちが実際にできる事など、明確に提示してくれているところがわかりやすくて気に入っています。

また、毎月エシカルやサスティナブルに関わるギフトが届き、講義を学びながら、実生活に取り入れられるエシカルプロダクトを試せるのが凄く嬉しいです。まさに「ポジティブ」な側面に注目したアプローチですね!ぜひ一緒に楽しくエシカルライフを学んでいきましょう!

—— 貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました!


エシカルライフスタイルを学ぶ
オンラインスクール
AWAKE&(アウェイク アンド)

AWAKE&が大切にしているのは「学び続ける」こと。各分野で活躍する講師の方々から学び、視野を広げながら、エシカルライフスタイルを無理なく実践することができます。