地球温暖化を防ぐためにできるアクション10選
地球温暖化は、今、世界でもっとも緊急な重要課題の一つであり、SDGsの【目標13】にも「気候変動に具体的な対策を」と、大きく掲げられています。
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第6次評価報告書においても、ついに「人間の活動の影響によって大気、海洋、陸地が温暖化していることは疑う余地がない」と述べられました。
地球温暖化がすでに世界で引き起こしつつある、さまざまな異常気象を防ぐために、私たちは何ができるでしょううか?消費者にできる取り組みを、ご一緒に考えていきましょう。
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なぜ地球温暖化を防ぐ必要があるの?
日本でも豪雨や異常な熱波を感じ始めている人は多いのではないでしょうか?地球温暖化がもたらす影響には下記のようなことが考えられます。
・豪雨、熱波、嵐の激化など世界各地での異常気象
・干ばつの増加
・乾燥地域で森林火災が増加
・海面上昇で島国が丸ごと海に沈んでしまう可能性
・多くの生き物のすみかであるサンゴ礁が失われる
・食料不足や食料安全保障問題
・生態系の変化
・人が住むことのできない地域が増えることによる、気候難民の増加
上記をはじめとして、さまざまな問題がすでに各地で発生しています。それでは地球温暖化を防ぐためにできる10の方法をご紹介します。
1.電気を再生可能エネルギーに切り替える
20年以上前から「電気をこまめに消そう」「節電しよう」という言葉は、耳にすることが多くありましたが、そもそもの発電方法について考えることも大切です。
日本におけるCO2排出の最大要因は発電で、日本全体のCO2排出量の40%以上となります。(参照:JCCCA)なぜなら、普段使用している電気の約80%がCO2を排出する火力発電によるものだからです。
電気を再生可能エネルギーに切り替えることで、大きなインパクトが作れます。太陽光・水力・風力・地熱といった再生可能エネルギーは、温室効果ガスを排出しないだけでなく、国内で生産できるため、エネルギーの安全保障の観点からも重要です。
実質100%再生可能エネルギーのプランは、ぜひ下記の電力会社をチェックしてみてください。
・ハチドリ電力
・みんな電力
実は、切り替え作業は簡単で、ネットで5分以内に終わることがほとんど。また意外にも、大手電力に比べて電気代が安くなるケースが多くあります。
その5分がもたらす影響は絶大!ぜひ、地球温暖化防止に貢献しませんか?
2. お肉の消費量を減らす
畜産業による地球温暖化の影響が、徐々に周知されてきました。肉や牛乳などの製品を生産する畜産業は、温室効果ガスの排出に大きく影響しています。
主な理由の1つは、牛をはじめとした草食動物が消化する過程でメタンを放出することです。メタンは、CO2の約25倍もの温室効果があります。
また畜産業は、餌料や商品の輸送に化石燃料を使用します。国産のお肉であっても、飼料の多くを輸入に頼っています。
さらに新しい牧草地を作るため、二酸化炭素を吸収し貯蔵している森林を破壊します。近年話題になったアマゾン火災も人為的に行われていると言われています。
畜産業は地球の温室効果ガス排出の大きな割合を占めており、地球温暖化を防ぐうえで重要な分野。お肉の消費を減らすことは、個人ができる重大なアクションです。
3. 有機農産物を選ぶ
有機農業は、化学肥料の使用を最小限に抑え、土壌の浸食を減らします。
これにより、土壌の健康が向上し、炭素の地中貯留量が増加します。健康な土壌は、炭素をより多く貯蔵する能力があるため、地球温暖化の防止に貢献できるのです。
また有機農業は、化学肥料の調達に伴う温室効果ガスの排出も減少するため、食品のカーボンフットプリント(ライフサイクル全体の温室効果ガスの排出量)が軽減されます。
オーガニック食材を、自身の健康のためだけではなく、地球温暖化への視点もふまえて選択してみませんか?
4.地産地消を意識する
商品の輸送に伴うCO2排出は、地球温暖化の原因の1つです。地元産の食材を選ぶことで、輸送に必要なエネルギーを削減することができます。
また地元で購入することは、地域経済のサポートにもつながります。地域経済が盛り上がれば、さらに商品の長距離輸送の必要性を減らし、温室効果ガスの排出を削減することができます。
そして地元で生産された食品を購入することは、輸入食品への依存を減らし、食の安全保障を高めることにもなります。
自分たちを守り、カーボンフットプリント(ライフサイクル全体の温室効果ガスの排出量)を減らせる地産地消。ぜひ積極的に地元の農家や生産者を応援してみましょう。
5.家庭菜園をする
地産地消の究極は、家庭菜園。農場から食卓までの移動距離を大幅に短縮することができるため、輸送時の温室効果ガス排出を削減します。
さらに、生産にエネルギーを使う加工食品やプラスチックパッケージ食品への依存を減らします。
地球温暖化を防ぐために、そしてご自身の新たな趣味に。しそ、バジル、トマト、さつまいもなど…簡単にできる家庭菜園を1種類からでも始めてみませんか?
6.公共交通機関を利用する
交通機関は温室効果ガス排出の主な原因の1つです。特に短距離の移動には、車の代わりに公共交通機関や徒歩、自転車などを利用することを考えましょう。
みんなが車を使い、交通渋滞が続くと、アイドリングが増えたり速度が落ちたりするため、自動車から排出される温室効果ガスが多くなってしまいます。多くの人が公共交通機関を利用することで、交通渋滞を緩和できるのです。
また徒歩や自転車を利用することは、毎日の健康も促進します。地球温暖化を防ぐ健康的なアクションとして、お気に入りの自転車で颯爽と通勤してみるのはいかがですか?
7.セカンドハンド(中古品)を使用する
新しい製品を生産するための、原材料の採取、輸送、製造工程は、すべて温室効果ガス排出につながる可能性があります。中古品を利用することで、新しい製品への需要と、それに伴う排出を削減することができます。
そしてもちろん中古品を利用することは、廃棄物を減らすことにもつながります。CO2を排出する燃やすゴミや、メタンガスを発生させる埋立ゴミの量を減らすことができるため、地球温暖化を防ぐアクションといえます。
トレジャーファクトリーなどの大型リサイクルショップ、セカンドストリートなどのリユースファッションショップで、安くて環境に優しいお買い物を選んでみてはいかがでしょうか?
8.他の人にも伝える
地球温暖化問題は、一人の努力で解決できるものではないので、多くの人が共通認識をもち協力することが大切です。しかし関心のない人に伝えていくのは簡単なことではないですよね。
情報を拡散するために下記のようなことが考えられます。
・SNSで、記事やビデオなどの情報源をシェアする
・気候変動に関するイベントに参加する
・活動家を招いて、自身でイベントを企画する
・気候変動に関するデモに参加する
・問題に取り組んでいる団体を支援する
そして、誰でも今すぐにできることは模範を示すことです。
地球温暖化防止のために再生可能エネルギーの電力会社に切り替えたこと、お肉を減らしていること、服はセカンドハンドで購入していること…
など、自身が行動し、その姿を見せることが、1番説得力があるかもしれません。ぜひ行動している理由と一緒に説明してみてください ♪
9. 企業に意志を示す
企業は、消費者の声に耳をすましています。
例えばカスタマーサービスやサステナビリティ部門に、直接コンタクトを取ることができます。地球温暖化を防ぐためにどのような取り組みを行っているかを尋ねてみると多くの場合、丁寧な回答が得られるでしょう。
SNSの投稿でも、ハッシュタグやメンションを通して企業に声を伝えることができます。
そしてとても大事なのは「買い物は投票」だということです。地球温暖化防止に取り組んでいる企業の製品やサービスの購入は、「環境に配慮した製品への需要がある」というメッセージを送ることであり、企業のさらなる行動を後押しすることができるのです。
10.環境に配慮した政策を提示する政党に投票する
選挙は私たちがアクションできる大きなチャンス!
まずは候補者の地球温暖化問題に対する実績や立場を調べるところから。環境問題を重視する団体からの推薦があればなお信頼できます。Instagramで政治についてわかりやすくまとめているアカウントもあります。(@noyouth_nojapan)
そして政治について話すことを恐れず、友人や家族の意見も聞いてみるのもいいですね。考えてもみなかった洞察や見解が得られるかもしれません。
投票は、あなたの声を伝え、気候変動問題を優先する政治家や政策を支持するための重要な手段です。
以上、地球温暖化を防ぐためにできることに関する10の取り組みでした。ぜひ、できることから楽しく取り組んでみてくださいね。
SDGsの【目標13】「気候変動に具体的な対策を」に貢献するとともに、自分自身の行動や生き方を振り返る機会になると思います。
オンラインスクールAWAKE&では地球温暖化の現状や、畜産業との関係性、プラントベースの食生活など、気候変動に関するトピックをさらに詳しく学ぶことができます。