日本で買えるエシカルファッションブランド10選
年々と注目されているエシカルファッション。「言葉は聞くけれど、実際どこから買えばいいのだろう?」と思ったことはありませんか?今回はAWAKE&編集部によるエシカルファッションブランド10選をお届けします。
もちろん大切なのは、大量生産・大量廃棄からの脱却。とりあえず買ってみる、のではなく「ずっと大切にしたい!」と思える一着を、ぜひ探してみてくださいね。
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あなたはどちらのTシャツを買いますか?
新しいTシャツを買おうとしているとします。ファストファッションブランドか、エシカルファッションブランドか、選択肢は2つあります。
あるファストファッションブランドのTシャツは、石油を原料とする合成素材で作られており、労働規制のない工場で生産されています。工場では有害廃棄物が発生し、大気や水に汚染物質が放出され、Tシャツを生産する労働者は低賃金で、安全な労働環境を利用することができません。
もう一方のエシカルファッションブランドのTシャツは、持続可能な方法で栽培されたオーガニックコットンを使用し、厳しい環境規制と公正な労働慣行を持つ工場で生産されています。この工場では、廃棄物を最小限に抑え、環境に配慮した生産工程を採用し、Tシャツを生産する労働者には公正な賃金が支払われ、安全な労働環境を提供しています。
どちらのTシャツを選ぶことが、あなたにとって心地よいでしょうか?
きっと背景を知ったとき、私たち人間の心は自然と、エシカルファッションを選びたいと思うはず。それではエシカルファッションについて学んでいきましょう。
エシカルファッションとは
エシカルファッションとは、環境や社会に配慮した倫理的な方法で生産されたファッションのことです。エシカルファッションの主要な項目には、以下のようなものがあります。
- ★持続可能性
オーガニックコットン、リサイクル素材、天然繊維などの持続可能な素材を優先的に使用し、環境への負荷が少ない生産工程を採用している。
- ★フェアトレード
労働者が公正な待遇を受け、適正な賃金と労働条件を確保することに重点を置いている。これには、公正な労働慣行の監査を受けている工場の使用、労働者の団結権の支援、男女平等の推進などが含まれます。
- ★透明性
サプライ・チェーンと生産方式について透明性を保つよう努め、製品がどこでどのように製造されたかについての情報を提供する。これによって消費者が十分な情報を得た上で意思決定を行うことができます。
- ★地域社会の発展
地域社会の支援や、生産地の経済発展を促進することに重点を置く。
- ★動物福祉
動物由来ではない素材を使用する、または動物に配慮した人道的な方法で動物由来の素材を調達する。
- ★水の使用量 / 水質汚染
ファッション業界では、染色、プリント、仕上げなどの工程で大量の水を使用することが多く、化学物質やその他の汚染物質を含む廃水が問題になっています。水質汚染は、水生生態系や野生生物に害を与えるほか、飲料水源を汚染し、人間の健康被害を引き起こす可能性もあります。有害化学物質の使用を最小限に抑え、排水の発生量を減らす取り組みが求められています。
エシカルファッションブランドを支援することで、消費者はファッション業界により持続可能で責任ある行動を促すことができるのです。それではエシカルファッションブランドをご紹介します。
日本で買えるエシカルファッションブランド10選はこちら
1. coxco(ココ)
「私たちがつくるものは服ではありません。服のかたちをした、社会課題と向きあうメディアです。」と謳うcoxco。糸くず、古着などを処理して作られた「反毛」のニットや、廃棄ペットボトルを100%再生した素材のスカート、残布を利用したワンピース、など様々な商品を展開しています。上品な雰囲気を纏いつつ、ユニークなデザインが特徴。また売り上げの10%は、フィリピンで活動するグループNPO法人DEAR MEのサポートにも繋げている、注目のエシカルファッションブランドです。
公式サイト:https://coxco-official.com/
2. KAPOK KNOT(カポックノット)
アニマルライツの観点から、ガチョウやアヒルなどの羽毛を使ったダウンが見直されている今、カポックノットはインドネシアでとれるカポックの木ノ実を利用しています。コットンの1/8の軽さ、吸湿発熱といった特徴から、たった5mmでダウンのような暖かさを再現。インドネシアの農園や、縫製工場などサプライチェーンの透明性にも力を入れているエシカルファッションブランドです。
公式サイト:https://kapok-knot.com/
3. PLASTICITY(プラスティシティ)
捨てられたビニール傘を使用したバックやサコッシュなどを展開するPLASTICITY。1年間で約8,000万本ものビニール傘が捨てられている日本の社会問題に向き合い、「10年後になくなるべきブランド」と宣言しています。コンセプトはもちろん、国内の職人による丁寧な製法と、スタイリッシュなデザインにも注目。
公式サイト:https://plasticity.co.jp/
4. LOVST TOKYO(ラヴィストトーキョー)
世界中でヴィーガンレザーの勢いが増しているなか、lovst tokyoは、主に廃棄リンゴから生まれたアップルレザーの商品を展開しています。年代・性別問わずに利用しやすいシンプルなデザインが特徴。自社で制作した商品のほか、海外ヴィーガンレザーブランドのインポート販売も行っています。動物に優しいエシカルファッションで、お洒落を楽しめます。
公式サイト:https://lovst-tokyo.com/
5. Hogara(ホガラ)
働く女性が作ったオーガニック吸水ショーツブランド、Hogara。フェムテックが進み、多くの会社で吸水ショーツが展開されていますが、Hogaraのエシカルな特徴は「オーガニックコットン」を使用しているところ。使い捨ての生理用品を卒業するだけでなく、素材の生産にも配慮されています。お花をイメージしたポップな配色にワクワク!ポジティブな気持ちで生理に向き合うことができます。
公式サイト:https://hogara.jp/
6. BOODY(ブーディー)
BOODYはオーガニックの竹を使用した、オースラリア生まれのベーシックウェアブランドです。竹は成長が驚くほど早くサスティナブルな素材としての知名度が年々高まっています。BOODYで起用する竹は殺虫剤・化学肥料等を一切使用しないオーガニック栽培。雨水のみで栽培するほか、生産工程での水は全て再利用されます。うっとりするほど肌触りが良く、優しい着心地なのもポイントです。
公式サイト:https://www.boody.co.jp/
7. ECOALF(エコアルフ)
「BECAUSE THERE IS NO PLANET B(第2の地球はないのだから)」と掲げるECOALFは、ペットボトル、漁網、タイヤなどをリサイクルした素材や、環境負荷の低い自然素材を利用したエシカルファッションを提供。メッセージを全面に打ち出しつつも、洗練されたデザインにトキメキます。今の時代、サスティナブルなファッションこそがかっこいい!と思わせてくれるブランドです。
公式サイト:https://ecoalf.jp/
8. People Tree(ピープルツリー)
フェアトレードを大切にするピープルツリー。「自然素材」を「手仕事」によって仕上げた商品を展開しています。衣料品の50%以上にインドで栽培されたオーガニックコットンを使用。そのほかにも成長が早い一年草のジュートや、ネパールのバナナ・ファイバー、木材パルプを原料としたテンセルなど、環境に配慮したエシカルファッションを提案しています。優しい想いが、そのデザインにも表れているブランドです。
公式サイト:https://www.peopletree.co.jp/index.html
9. Allbirds(オールバーズ)
圧倒的な履き心地の良さが話題になった、サスティナブルなシューズブランド、allbirds。「ビジネスの力で、気候変動を逆転させる。」と打ち出し、2025年までに100%可能エネルギーを使用するなどの、具体的な約束を公開しています。主な素材はメリノウールで、靴紐には、ペットボトルの素材をリサイクル利用しています。梱包材も90%リサイクル段ボールで作られるなど、徹底した姿勢で世界をリードするエシカルファッションブランドです。
公式サイト:https://allbirds.jp/
10. save the duck(セーブ・ザ・ダック)
セーブ・ザ・ダックは、イタリアミラノ発の、100%アニマルフリーなブランドです。ペットボトルなどの再生プラスチック素材を利用し、軽量で防水性に優れたコートなどを展開しています。スマートなデザインと、アヒルのロゴマークがポイント。また、売上の1%を様々な社会貢献団体に寄付しています。
公式サイト:https://savetheduck.jp/
いかがでしたでしょうか?エシカルファッションには様々な観点があります。次に新しい洋服や靴を買うとき、エシカルな世界作りに尽力している、ブランドの想いにぜひ耳を傾けてみてください。
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